CU(ServicePack)インストール後に、”インストールが必要”と表示され、構成ウィザードが実行できない

■現象
SharePoint2010の「CU2012年12月分 KB2596955」をWFEとAPPサーバに適用後、構成ウィザードを実行すると、WFEサーバにCUがインストールされていないとエラーがでて先に進めなくなりました。
※構成ウィザードを実行したサーバは、全体管理をホストしているAPPサーバ

⇒WFEサーバにCUが存在しませんと表示されるが、WFEサーバを確認すると問題なくインストールされていました。

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全体管理の「システム設定」-「このファームのサーバーの管理」を確認すると、「インストールが必要」と表示がされています。

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■対策
必須の修正プログラムがインストールされていないと言っているサーバーで、"Get-SPProduct –local" コマンドを実行します。
これによってタイマー ジョブが強制的に実行され、バージョンの修正が行われるようです。
⇒これで解決しました。

※この現象は、ServicePackやSPS系の更新プログラムでも発生しました。

 

参考URL:
PSConfig Fails with Missing / Required Error Message After Applying CU or Service Pack in SharePoint 2010 | Share-n-Dipity



 

 

SP2013サーバでSPPowerShellを実行しようとすると…

■現象
SP2013SPPowerShellを実行しようとすると…以下のメッセージが出てコマンドが実行できない
「この信頼されていない発行元からのソフトとウェアを実行しますか?」

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■原因
PowerShellの実行ポリシーが「AllSigned」になっていたため。

以下の方法でPowerShellの実行ポリシーを確認できます。
①一旦、「R」を入力しEnterキーを実行して、コマンドを実行できる状態にします。
②現在のPowerShellの実行ポリシーを確認するために、「Get-ExecutionPolicy」を実行押します。
*コマンド*

   PS C:\MyScript> Get-ExecutionPolicy ……現在のポリシーの取得

   AllSigned ……結果

 

「AllSigned」:
  署名されているスクリプトのみが実行可能。署名されていないスクリプトは実行禁止
「RemoteSigned」:
  ローカルに保存されているスクリプトは実行可能。インターネットからダウンロードしたスクリプト(非ローカルのスクリプト)は、署名されているもののみが実行可能。Windows Server 2012 R2では、この設定がデフォルト

 

■対処方法
PowerShellの実行ポリシーを「RemoteSigned」に変更する

①以下コマンドを実行する

  PS C:\MyScript> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned 

②以下が表示されるので、「Y」を入力し、[Enterキー]を押下する

実行ポリシーの変更
実行ポリシーは、信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies のヘルプ トピック (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。実行ポリシーを変更しますか?
[Y] はい(Y)  [N] いいえ(N)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は "Y"): Y 

③以下コマンドを実行し、「RemoteSigned」に変更されたことを確認する

PS C:\MyScript> Get-ExecutionPolicy 
RemoteSigned ……結果

 


参考
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0805/16/news139.html

【トラブル】Sharepoint上のExcelを開くとエラーが出て開けない

■現象

Sharepoint上のExcelを開くとブラウザに以下のエラーが表示され、Excelが開けない

・Wordでは発生しない
・ほかのサイトのExcelでも発生
・現象が発生するPCのOSバージョンとOfficeバージョン
  OSバージョン:Windows8 バージョン6.3(ビルド9600)
  Officeバージョン:Microsoft Office Professional Plus 2013

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​■原因
IEのアドオン、「SharePoint OpenDocuments Class」が無効になっている

■対処方法
IEのアドオンの管理で、「SharePoint OpenDocuments Class」を有効にする

IEを開き、[ツール]-[アドオンの管理]をクリックする
②左側の「表示」で、「すべてのアドオン」をクリックする

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③「SharePoint OpenDocuments Class」を選択し、「有効にする」をクリックする。

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これで設定は完了です。IEを開きなおして、ExcelがローカルのOfficeで開くことを確認してください。

 

SharePointの権限画面を表示するとIEが落ちてしまう

■現象
SharePoint2010の権限画面にアクセス手作業をしようとすると、以下のダイアログが表示され、表示できなくなってしまう。

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以下のようにLync(Skype)のアイコンが表示されているページで落ちる現象が発生しているようだ。

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■解決策
IEのアドオンの管理で、「NameCtrl Class」を無効にするとLyncアイコンが表示されなくなり権限画面を開けるようになった

手順

IEを開き、[ツール]-[アドオンの管理]をクリックする

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②「NameCtrl Class」を選択し、[無効にする]をクリックし、向こうになったことを確認する。

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これで設定は完了です。IEを開きなおして、Lyncアイコンが表示されていないこと、差権限画面を開けて作業ができることを確認してください。

 

サーバ再起動後に、NLBのクラスターIPアドレスに接続できなくなった

■発生現象
サーバにパッチ適用を行い、再起動を行った後、NLBに設定しているクラスタIPアドレス(フルインターネット名)でアクセスできなくなった(Pingがとばなくなった)
⇒ネットワーク負荷分散マネージャーを見たところ以下の警告が出ており、登録済みのホストが「間違った構成」になっていた。
⇒サーバ再起動してみたが、治らない

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・エラー内容

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■原因
このサーバは仮想のゲストサーバで、この問題が発生したときはホストの再起動も行われている。
⇒今まで、通常時にゲストサーバの再起動を行った際には本現象は一度も起こったことがないので、ホストサーバの再起動が原因ではないかと思われる。
⇒要検証

 

■解決策
エラーが発生しているホストのプロパティを開き、すべての押せるOKを押すと治った。

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※ホストを2台設定している別のNLB環境でも、Hyper-Vホストサーバの再起動後に1台のみ「間違った構成」になった。この場合は、1台残っているので「クラスタIPアドレス」は接続できる状態だった。
⇒上記と同様の解決策で解決した。

User Profile Synchronization Service が開始処理中のまま停止も開始もできない

  APPサーバでUser Profile Synchronization Serviceを起動していた環境で、TEST中に誤ってWFEサーバでも「User Profile Synchronization Service」を開始してしまったところ、「開始処理中」のまま停止も開始もされない状態になってしまった。最悪です…。


いろいろと以下の作業を試してみたが、停止できず。
①APPサーバのUserprofileProfile Synchronization Service を停止
②UserprofileServiceを削除
③WFEサーバ、APPサーバの再起動
④DBの再起動
⑤[サーバのサービスの管理]の[User Profile Service]の停止

<<解決策>>
強制的にPowerShellで サービスを停止したところうまく停止することができた
 手順
1.SharePoint 2010 管理シェルを管理者権限で起動する

2.対象のサービスのIDを取得するため以下のコマンドを実行する
Get-SPServiceInstance -Server "サーバ名" | Format-Table -Property ID,Status,TypeName
 -AutoSize | Out-String -Width 4096 | Out-File C:\service4.txt
※ファイルに出力したい場合は、後ろに以下を追加する
 | Out-String -Width 4096 | Out-File C:\service4.txt

3.対象のサービスのIDをメモし、以下のコマンドを実行しサービスを停止する
Stop-SPServiceInstance "手順2で取得したサービスID"

4.以下のメッセージが表示されるので、[y]を入力し実行する
~メッセージ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

確認
この操作を実行しますか?
対象 "ProfileSynchronizationServiceInstance" に対して操作
"Stop-SPServiceInstance" を実行しています。
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S)
[?] ヘルプ(既定値は "Y"):

Office文書起動時のダイアログを表示させる方法

ある特定の部署のユーザー内で、SharePoint上のファイルを誤って上書きしてしまう現象が発生している、何とかできないかと担当者から相談があった。

他の部署のユーザーは、SharePointのOffice文書をクリックすると、以下のようなダイアログがでるため、投稿権限があっても「読み取り」か「編集」か意識して選択するため誤って上書きしてしまうリスクが少なくなるが、問題の部署のユーザでは以下のダイアログが出ないため、誤って上書きしてしまう人が出ているらしい。

 

Office文書起動時のダイアログ

■投稿権限がある場合

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■閲覧のみの場合

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そこで、どうして問題の部署だけダイアログがでないのか調査してみたので結果を備忘のために記載する。

 

 <<調査結果>>

Officeの設定も疑ってみたが、結局IEの設定の問題ということが判明。

上記のダイアログが出ない場合:対象のSharePointサイトがIEの「信頼済みサイト」に登録されている

上記のダイアログが出る場合:対象のSharePointサイトがIEの「ローカルイントラネット」に登録されている

問題の部署のユーザーのIE設定で、対象のSharePointサイトを「信頼済みサイト」⇒「ローカルイントラネット」に変更してもらうことでダイアログが出るようになった。


手順
IE を開いて、[ツール]→[インターネットオプション]
②[セキュリティ]タブの、[ローカルイントラネット]を選択して、[サイト]をクリック。
③「詳細設定」をクリック。

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④対象のSharePointサイトをのURLを入力して、[追加]をクリック。
⑤「信頼済みサイト」にURLが登録されていた場合は下記が表示されるので[はい]をクリック

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⑥[閉じる]をクリックし、すべてのダイアログを閉じる

 

■参考URL
SharePoint Maniacs » Office文書起動時のダイアログを表示しない2